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About
【私の研究に対する想い】
修士号を取った後、私はある児童発達支援センターで勤務をしていました。そこでは多くのことを学ばせて頂きましたが、
特に印象的なこととして『子ども達の親との再会シーン』を観察したことがあります。
その児童発達支援センターでは、心理相談員が親面談中に他のスタッフが子どもと別室で遊ぶことになっており、
新人の私はお子さんの遊び相手を担当させて頂くことがよくありました。
ママ(時にはパパ)から少し離れて別室で楽しく遊んだ後の子どもの様子を観察すると、多くの子ども達は親と再会すると、とっても嬉しそうで、その表情は「この世の幸せ」を凝縮したような格別なものでした。
しかし、中にはそのような気持ちを上手に表せない子どももいます。
でも、そういった子ども達も親から離れている間は、ドアの方をチラチラみたりして、親のことが気になっている様子がみられました。
「やっぱり、子ども達は親が大好きなんだな。親になるっててすごいな。」と痛感したのと同時に
「子ども達にとっての良い支援を行うには、親の力に頼っていく必要がある。」と想いました。
また、博士課程に進学後に、いくつかの親の会に出席した際には
「子ども達だけではなく、ママ達も癒されたいのよ!」といったコメントや
「研究に協力することで何か良いことがあるの?」といったご質問を頂きました。
こういった多くの出会いから、発達障がいのある子どもだけでなく、その親へのサポートも丁寧にしていくことや、
そういった研究の成果を発表していくことの大切さも考えるようになりました。
残念ながら、私は母親になった経験はありません。
だからこそ、親のリアルな声を真摯に聴かせて頂きながら、研究を積み重ねていきたいと思います。
そういった研究の成果を発信することで、発達障がいのあるお子さまとそのご家族が生きやすい社会作りにつながっていくことを願っています。 研究実施責任者 野上 慶子
研究代表・研究実施
責任者
奈良女子大学 文学部
特任助教 | 野上慶子
社会人として一般企業で約17年間勤務後、2023年3月に神戸大学大学院人間発達環境学研究科にて博士の学位(学術)を取得しました。「発達障がいのあるお子さんの不安症状とその支援方法」を研究テーマとしています。
最新の研究成果はresearchmapをご覧ください。
野上 慶子 (Keiko NOGAMI) - マイポータル - researchmap
また、2024年1月9日より、親子カフェPLACE MOCH(プレイスモッチ)をスタートしました。育児が不安だったり、ちょっと誰かにお子さんのことを話したいなという方のためのコミュニティを作っていきたいと思います。詳細はinstagramをご参照ください!
https://www.instagram.com/place_moch/
共同研究者
山根研究室では発達障害をはじめとした障害のある子どもやその家族に対する理解や支援について臨床心理学的研究を行っています。
最新情報を研究室HPやFacebookページに随時アップデートしています。ぜひご覧ください。
http://www2.kobe-u.ac.jp/~tyamane/index.html
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